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エクセレントレクチャラー賞 2017年度 情報生体システム工学科

小野 智司 准教授

担当科目

  • プログラミング言語I
  • 人工知能
  • 自然言語処理

受賞者のコメント要約

・単に暗記するだけではなく,構造的に理解する力を身につけよう.
・「理解した」=「プログラムが書ける」と考えよう.

受賞者のコメント

 この度は工学部エクセレントレクチャラー賞にお選びいただき大変光栄に思います.ご推薦頂いた先生方に感謝申し上げます.私自身はまだきちんとした授業を行えているとは考えておらず,常に試行錯誤を重ねている状況です.今回の受賞は成果を評価頂いたものではなく,姿勢を評価頂いたものと考えております.

 学生の皆さんには常々,暗記だけでは駄目で,構造的に考える力が重要ということを伝えています.ともすれば講義を聴いてキーワードを覚えただけで「理解した」と勘違いしてしまいがちですが,我々は情報生体システム工学を勉強する人間ですから,実際にプログラムが書けてはじめて「理解した」と言ってよいことになります.

 3年生を対象とした「人工知能」および「自然言語処理」の講義では,学生さん自身が本当に理解したかを確認してもらうため,講義,グループ学習,(プログラミング)演習を組み合わせた形で,授業を行っています.

 ただ,この形式の授業は,ある程度基本的なプログラムが書けることが前提となります. 2年生を対象とした「プログラミング言語I」の授業では,多様なサンプルコードから必要な部品を切り出し,組み合わせることで所望のプログラムを書けるようになるよう授業を行っています.

 それまでの暗記中心の勉強から抜け出せない学生も多く,苦労をしているようですが,「分解」と「組み立て」ができるよう,1行1行,1文字1文字を理解してプログラムを読み書きするように指導を行っています.

 なお,授業の内容が決して難しすぎるものでは無いことを知ってもらうために,基本情報技術者試験の過去の問題に触れてもらうことも行っています.また,主に三鴨先生にご担当いただいている「プログラミング言語I演習」の授業では,講義で学習した内容を実際に利用することで,技術としての定着を図っています.

 しかし,現状では,100人の学生を対象とした上記のような講義において,大事なことを十分に伝えられていないと感じています. 今後は,大人数の講義において学生に気づきやきっかけを与えられる方法・仕組みを考えていきたいと思います.

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