大学院理工学研究科技術部 第150回地域連携活動「青少年のための科学の祭典 鹿児島2025」へ参加
【活動概要】
大学院理工学研究科技術部は、第150回地域連携活動として「青少年のための科学の祭典 鹿児島2025」に出展いたしました。本イベントへの参加は今回で12回目を数え、今回は7名の学生ボランティアとともに、科学の楽しさを地域の子どもたちに伝える貴重な機会となりました。
日 時: 2025年7月26日(土)・27日(日) 9:30~16:30
場 所: 鹿児島市立科学館 4階404ブース(鹿児島市鴨池2丁目31-18)
参加者数: 2日間延べ約400名(幼児~高校生とその保護者)
スタッフ: 技術部職員および学生ボランティア7名
テーマ: 「キラキラ虹色に光る!光の万華鏡」
【活動内容と科学的背景】
本年度も「キラキラ虹色に光る!光の万華鏡」をテーマとして出展し、光の分光現象を体験できる工作教室を開催しました。使用した分光シートには1cmあたり約2,000本という極めて細かい回折格子が刻まれており、この精密な構造により白色光がスペクトラムに分解される現象を、子どもたちが直接観察できる仕組みとなっています。
参加者は万華鏡の制作を通じて、普段見慣れた蛍光灯の光が実は様々な波長の光の合成であることを発見し、完成した万華鏡を覗いた瞬間の驚きと感動の表情が印象的でした。さらに、LED点灯装置を用いた光の三原色実験では、赤・青・緑の光が重なって白色光になる加法混色の原理を実際に体験し、それを再び万華鏡で観察することで減法的な光の分解現象も同時に学習できる構成としました。
【参加者の反応と教育効果】
子どもたちは工作に目を輝かせながら取り組み、特に光の色が変化する瞬間には歓声があがりました。保護者の方々からも「家庭では体験できない貴重な学習機会」「科学への興味が深まった」などの感想をいただき、世代を超えた科学コミュニケーションの場としても機能しました。
また、今回協力いただいた学生ボランティアにとっても、専門知識を分かりやすく伝える技術や、多様な年齢層とのコミュニケーション能力を実践的に養う貴重な経験となりました。
【成果と今後の展望】
今年度の科学の祭典は感染対策を考慮した事前予約制(各回450名定員)で実施されましたが、技術部ブースは2日間を通じて常に多くの参加者で賑わい、計400名を超える親子に指導することができました。
この地域連携活動は、大学が持つ知的資源を広く社会に還元するとともに、次世代の科学技術人材育成に寄与する重要な取り組みです。今後も地域社会との連携を深め、より多くの子どもたちに科学の面白さを伝える活動を継続してまいります。
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(写真:光の万華鏡作成の様子と会場風景) |