吹留 史恵
私が建築学科への進学を目指した理由は、建築家ってかっこいいと思い、憧れたからです。「この建物、私が設計したんだ」とか「私、建築家なんだ」とか言えたらかっこいいなと感じ、建築の道に進みたいと思い始めました。しかし、中学生の時、美術の先生に「君は独特な絵を描くね。」と、遠回しに絵が上手ではないと言われたことがあるくらい、絵を描くことは全く上手ではありませんでした。加えて、私は世界や日本で有名な建築家のこと、建築物のことはほとんど知りませんでした。そのため、私は他の人たちと比べ、建築においては遅れたスタートであったと思います。しかし、空間をデザインしたい、建築家になりたい、設計をしたいと強く思い、建築の道に進むことを決心しました。
建築学生として専門分野の勉強や設計課題に取り組む生活は、正直大変なこともあります。設計課題では、絵は上手ではないけど、その分、綺麗な模型や図面を作ろうと寝る間を惜しんで取り組むこともあります。しかし、辞めたいと思ったことはないし、そんな生活が新鮮で、充実しています。そして何より楽しいです。また、自分には考えられないような設計をする同期や先輩方もいて、刺激も沢山あります。私は建築学科に進んで本当によかったと感じています。
受験生の皆さんは、自分のやりたいことを見つけて、自分のためになる進路選択をしてほしいと思います。そして、その自分のための進路選択が建築学科への進学であったら嬉しいです。