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束元 大介

 “土木の仕事は地図に残る” 私は、この言葉に魅力を感じ、この学科に入学しましたが、この4年間の学習から、“土木”の偉大さをさらに痛感しました。この四年間で私なりに考えた“土木”に求められる意義について3つ紹介します。
 (1) 道路、橋梁、港湾など生活に欠かせないインフラ整備を行い、生活環境を維持する。
 (2) 土木による対策で、災害の被害を最小限に食い止め、人命を守る。
 (3) 現在よりも、快適で安全な生活を送れるように、土木技術の発展・向上に励む。
 つまり、私たちが今、何不自由なく過ごしているのは、“土木”が支えているからだと実感しています。ぜひ、“土木”について興味を持ってほしいと思います。
 ここから具体的に講義の内容について、私が好きだった「海洋土木実験」を例にご紹介します。大学での授業は講義形式のものだけではなく、実験もあります。仕事現場でも実際に使われる機械を用いた測量、コンクリートを実際に作って強度の検討や、津波などに対する実験など、色々なことを経験することができます。学科のみんなと協力して、考察を行い、試行錯誤しながら目標を達成することは、実践的で良い経験になりました。
現在、4年間の集大成として、卒業論文に取り組んでいます。地盤工学に関する研究室に配属され、「斜面崩壊における数値シミュレーション評価」について研究を進めています。斜面崩壊の挙動の数値シミュレーションを開発し,防災・減災技術の開発に貢献することを目標としています。現状ではまだまだ課題も存在するものの、教授や先輩のご指導の下、少しずつではありますが目標に近づいています。
 受験生の皆さん、海洋土木工学科(現:先進工学科海洋土木工学プログラム)では、専門的な知識を得るだけでなく、社会で活躍する技術者としてのスキルも身につけることもできます。将来、「人の役に立つ構造物を設計・施工したい」「災害の強い社会、日本をつくりたい」などの夢を実現できる環境が海洋土木工学科にはあります。大学受験は大変で苦しいものだと思いますが、その先には、明るい大学生活が待っています。皆さんの進路実現を応援しています。

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