上田 華子
わたしは、鹿児島大学大学院を修了しゼネコン(総合建設会社)に入社しました。入社以来、2年間の設備設計の経験、2年間の建設現場での設備施工管理を経験し、現在は再び設備設計の業務に携わっています。現場での経験を経る前と後では、図面に対する責任感は著しく変化しました。図面を描くだけでは分からなかった実際の現場を目の当たりにしてみると、新しい学びや発見があります。
大学に入学する前に想像していた建築の仕事は、デザイナーのような仕事でした。様々な授業を受ける中で、環境設備の分野に興味を持ち、空気質をテーマとした研究を行いました。とくに、わたしの研究内容では他学部の先生に助けていただく機会も多く、さまざまな角度から意見をもらい、いつも新たな発見のある充実した研究生活でした。学びを重ねるにつれて、新たな分野やもっと深く知りたいと思うことに出会えたことは大きな収穫です。また、大学での専門授業は社会人になってからの資格取得に大いに役立ちました。
鹿児島は南国ならではの気候で、自然豊かなスポットもたくさんあり、友人とさまざまな場所に行ったことは大切な思い出です。卒業後も大学時代の友人との交流は大きな支えになっています。
現在の仕事では、国際支店との連携による業務や、省エネだけではない人々の健康や暮らしやすさに関する認証制度への取り組みなど新たな挑戦ばかりです。大学時代に培った積極的な学びの姿勢を活かして取り組んでいきたいと思います。
みなさんも、鹿児島大学でのたくさんの出会いを通して、自分の興味を掘り下げて、深く広く学ぶ経験をしてはいかがでしょうか。