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大槻 一晶

 物心がつく頃には建設現場の前で足を止めるようになっており、そのころから建築業界に行きたいと思うようになったので、建築学科に入りました。その後、大学生時代に、街のランドマークを造りたいという夢ができたため、総合建設会社(ゼネコン)に就職しました。入社して半年は生産設計業務(施工図作成業務)を行い、その後、二か月ほど現場支援業務を行ったのち、現在は、現場で施工管理業務(現場監督)を行っています。
 学生時代は、勉強だけでなく、建築展の実行委員・謝恩会の幹事・短期留学・サークル活動など様々な経験をしましたが、研究室での生活が私に一番大きな成長を与えたと感じています。
 私は、木質構造の研究を行っていました。最近になって少しずつ注目されているかもしれませんが、木質構造は、これから発展していく分野だと思います。そのような研究ができたのも豊富に木材が採れる鹿児島だからでもありますが、これから発展していく分野の研究は、様々な多くの課題があります。そのため、研究をしていく中で、問題点を認識し、改善策を考え、失敗を減らしていくことを常に考えることの重要性に気づくとともに、それらを人に説明する機会が多かったため、人にどのように説明すればわかりやすいかを常に考えることができるようになったと感じています。建設業は、どの業務も認識力不足やコミュニケーション不足が施工不良や事故につながってしまうので、物事を正しくとらえる認識力や人とのコミュニケーションが重要です。そのため、学生時代の研究室生活で培った経験が現在の仕事に活かされていると思います。
 最後に、鹿大は土地柄も相まって、縦横のつながりが強くなりやすく、切磋琢磨できる同期や面倒見の良い先輩・OB・OGが多いので、研究や進路など様々なことを相談しやすい環境にあると感じています。私は、大学に在籍していた時はもちろんのこと就職した今でも、様々なところで同期の仲間や先輩方に、相談に乗っていただいています。自分が困ったときや失敗したときに、自分を助けるものは人とのつながりだと思います。在校生も大学にこれから入学する人も人とのつながりができた際には、その人とのつながりを大切に学生生活を過ごしてほしいと思います。

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