永田 野々香
現在私は、医療機器メーカーであるシスメックス株式会社で営業職として勤務しています。シスメックス株式会社では、主に血液や尿、細胞などを採取して調べる検査に利用する機器を販売しており、ヘマトロジー(血液中の赤血球や白血球などの数や種類、大きさを分析することにより、精密な検査が必要かどうかを判断するための検査)の分野においては、弊社の機器が世界で最も多く利用されています。
私は高校生の頃から生物や遺伝子、数学が好きだったため、理系の大学に進むことを決めていました。しかし、その頃は将来なりたい職業や夢などは全く決まっていませんでした。そのため大学入学後、自分で興味のあることにできるだけ多く挑戦してみることにしました。1つ目は研究室で疾患診断薬を開発すること、2つ目は国際交流を積極的に行うことでした。これらの挑戦から得られたこととして「成し遂げる力」を養うことが出来ました。日々の研究では実験の失敗が当たり前で、次はどうすれば成功するかを常に考えていました。修士論文の作成は非常に根気が必要であったため、書き終えた際の喜びは今でも忘れることはできません。また、国際交流を行うにあたって、英語学習にも力を入れ、実際に鹿児島大学のプログラムを利用してシリコンバレーのバイオコンサルティング会社でのインターンシップや、台湾で世界中のエンジニア専攻の学生との交流も行うことが出来ました。鹿児島大学での学生生活を通してこれらの経験を積んだことで、グローバルに活躍できる医療機器メーカーに就職することが出来、また、学生生活で得られたことのすべてが現在の業務に役立っていると感じます。
鹿児島大学には熱心に指導してくれる先生方や先輩方が沢山います。また、魅力的な研究室や大学のプログラムも多数存在します。素晴らしい環境でかけがえのない学生生活を送ってみて下さい。