酒見 千穂
卒業後、医療機器メーカーに入社し、現在は人事部で仕事を行っています。人事部では新卒採用に3年携わりましたが、会社説明会で出会う学生に必ず、「なぜ理系なのに人事なのか?学んだことが活かせるのか?」と聞かれます。大学時代での経験で、私が最も役立っていると思うのは、週報会や卒論・修論など、人前で話す場を多く経験できたことです。
学部での卒論は、ポスター発表でした。自分の研究を深く知らない同期も聞きに来るので、自分の中では既に「当たり前」になっている原理も一から説明する必要があり、本当に理解していなければ相手にわかるようには説明できないのだと痛感しました。当時の担当教授は「研究は高校生にわかるように説明しろ」という方で、おかげで相手の理解度や認識のギャップを確認しながら話す癖がつきました。会社では、自分のアイデアを説明する機会がたくさんあり、違う部署の人や取引先、ときには経営陣に対して説明することもありますので、相手に合わせて共通認識を作る必要性に気付けたのは、自分にとって貴重で今に活きる経験だったと思います。
学生生活においては、何か1つでもいいので、目標を決めて取り組んだ経験を持ってほしいと思います。自分の学生生活を振り返ると、「絶対~する」と目標を決めたものは、「結果的にうまく行った」ものよりも、成功したときに自信につながったように思います。大学生活は、自分で時間をコントロールできる、貴重な4年間なので、いろんなことにどんどんチャレンジしてください!