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エクセレントレクチャラー賞 2017年度 環境化学プロセス工学科

五島 崇 助教

担当科目

  • 技術英語I(3年)

受賞者のコメント要約

・私の教育法は「学生のモチベーションアップと維持」に尽きる
・アクティブラーニングは「アクティブフィーリング」から
・「しっかりほめて」、時には厳しく

受賞者のコメント

 まずは、授業評価アンケートにおいて高い評価をつけてくれた学生の皆さんに感謝いたします。「技術英語I」は、特段英語を得意としていない私が鹿児島大学に着任後4年間実施してきました。改めて授業アンケートの評価を見返えしたところ、ほぼ全項目の評価が毎年アップしていることに気づきました。授業として特別な工夫は行っておらず研究室で取り組んでいる教育法が少なからず授業でも学生の心に響いていると考えられ、非常に嬉しく思っております。

 私の教育法は、「学生のモチベーションをあげて、維持する」に尽きると考えております。授業であれば半年、卒業研究は1年、修士研究は2年そして就職活動は半年から1年と、時には気持ちの浮き沈みがある中で情熱を持って取り組み続けられるように教育を行います。

 それでは、「いかにしてモチベーションアップと維持を図るか?」です。たとえ私が取り組む意義や方法を熱心に伝えても、また学生がその意義や方法を理解しても、学生はモチベーションが上がらずしては取り組むのが難しい。学生のアクティブラーニングには、まず互いを感じて理解するように努める「アクティブフィーリング」が重要であり、学生は気持ちが通じるとわかれば自ずとやるきが出ると考えております。以下はアクティブフィーリングの一例となります。

  1. 学生のお手本となる:例えば、教員が授業の開始時刻と終了時刻を必ず守った上で、学生の遅刻を減点扱いとする。
  2. 日々の元気な挨拶:授業以外のTPOでの挨拶などのやりとりを大切にする。
  3. 良い授業をしようとしない:授業の正解を求めずに学生との駆け引きを楽しむ。毎週のレポートでは宿題の実施記録の他に自己評価および所感を書かせる。授業後に個々の学生の特徴を考えながら宿題の評価や質問へ赤ペンを入れる。授業への改善依頼がある場合には次の授業に必ず取り入れる。特に、学生の理解度には幅があるので平均となるようにアレンジする。必要に応じて依頼学生の名前を挙げて感謝を伝える。依頼を組み込めない場合には正直にその理由を伝える、など。
  4. しっかりほめて、時には厳しく:学生の努力に応じて具体的なエピソードを踏まえて言葉で伝える。
  5. 何でも相談に乗る:良くも悪くもいつもと調子が異なると感じる学生には積極的に声を掛ける、話を聞く。

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