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エクセレントレクチャラー賞 2016年度 建築学科

朴 光賢 助教

担当科目

受賞者のコメント要約

  • 創りたい建築を、図面や言葉などで正確に表現できるようにアクティブな「エスキス」を行なっています
  • そのことは国際設計競技での入賞などにつながっています

受賞者のコメント

 この度はエクセレント・レクチャラー賞をいただき、大変嬉しく思います。着任したばかりで何もかもよく分からないまま過ごした1年がこのような光栄な賞をいただけることで実を結んだのは、教育や研究に集中できるように建築学科の先生方が配慮してくださったおかげです。また、教師の言うことをしっかり聞き、それに積極的に応じてくれた学生たちがいたからです。心から感謝致します。

 建築学科の建築設計演習では、住宅や美術館など様々な建築の設計を行います。毎回の授業では、与えられた課題に対し学生が自分の創りたい建築について図面、スケッチ、模型、言葉を使い、教師と直接的なコミュニケーションをとりながら建築を具現化していきます。これを「エスキス」といいます。「エスキス」は、基本的には学生のアイデアに基づき行われるので、まず学生が自分の創りたい建築を分かりやすくかつ正しく表現することが大切です。

ただ、それは容易くありませんので、本を読んだり有名な建築作品を真似たりなど色々と工夫しなければなりません。これが出来てからこそ生産的なコミュニケーションが生まれ、目指した建築に近づくことが出来るからです。自分が創りたい建築をきちんと表現するように手と頭を動かし、その結果物を土台に教師としっかりコミュニケーションをとりながらもっと正確な表現方法を学ぶ。これこそアクティブラーニングに他ならないと思うのです。私が特に力を入れているのはまさにその動機付与、すなわち自分の創りたい建築をきちんと表現することの重要性を学生に気づかせることです。それは積極的な「エスキス」につながり、そこからより多くのことを学生本人が学べるからです。

 最後に、積極的な「エスキス」から生まれた成果を一つ紹介したいと思います。本学建築学科は昨年、韓国全北大学校建築工学科と農村の活性化(CREATIVE VILLAGE)をテーマとした建築設計ワークショップを行いました。その際、国際設計競技大会(11th Korean Rural Architecture Competition)に日韓合同体制で参加、優れた実績を上げました。特に本学西山知宏君と全北大学校KANG YOUNGCHAN君の共同作品が大賞に選定され、韓国世宗市に実際建設される予定です。両国の学生たちが国境を越え一生懸命「エスキス」を行なった結果、素晴らしい建築作品が生まれたのです。

 頭の中だけにある建築を、「エスキス」を通して目に見える形にしていく。このような楽しい設計演習をこれからも学生と共にやっていきたいと思います。

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