遠隔地出身者インタビュー

将来を見据えた大学選択を

機械工学プログラム 2年

後藤 凌(兵庫県 兵庫県立大学附属高等学校)

 はじめまして。工学部先進工学科機械工学プログラム1年の後藤凌といいます。今回は私が直接経験した、鹿児島大学入学後の生活とお世話になっている部活動についての主に2点についてお話をさせていただこうと思います。
 まず初めに生活面についてお話をさせていただきます。工学部のある郡元キャンパスは鹿児島市の中心地近郊に位置するため、必要なものをすぐに手に入れることができ、新幹線や飛行機などの交通の便も充実しているため、生活する上では非常に便利です。ただ、生活しにくいところとして、桜島の火山灰が降り注ぐことや湿度が高いことなどが挙げられます。これらの欠点は環境的な要因によるため、慣れるしかないと思います。しかし、これらの欠点を考慮に入れても他の国公立大学理系学部と比較してもかなり生活しやすいのではないかと思います。
 次に、部活動についてお話させていただきます。私は現在、陸上競技部の短短パート(100mや200mなどの短距離の中でも比較的短い距離を専門とするパート)に所属しています。私は高校時代も陸上競技部に所属していましたが、怪我で結果を出せずに引退してしまいました。そのこともあり、大学でも陸上を続けることにしました。自己ベストの記録もまだまだ遅いですが、監督やコーチ、先輩方のご指導のおかげで少しずつ記録が伸びてきています。私の所属する陸上競技部に限らず、他の部活やサークルに所属している私の友人たちも同じように各々の部活やサークルで自身の成長を助けてくださる方々がいらして、とても良い時間を過ごしていると聞いています。自分の興味のある部活やサークルがあれば、ぜひ足を運んでみるといいでしょう。私たちの陸上部に興味を持たれた方がいらっしゃれば、見学や体験などお待ちしております!
 以上が私の感じた鹿児島大学での生活と部活動についてのお話です。少し余談になりますが、私は高校を卒業して関西の某大学の経済学部に在籍していましたが、そこでエンジニアを志し、親の許しを得て、某大学を中退・大学再受験でこの大学に通うこととなりました。この記事を読んでいただいている方の多くは受験生やそのご家族の方かと思います。大学に入学し、どの分野の学問を修めるかによって今後の人生が大きく変わるはずです。自分の学びたい学問や将来就きたい職業のことをよくよく考え、学部や学科を選んでほしいと思います。受験生の皆さんは大学受験という長く辛い時期を過ごしているでしょうが、自分の夢を叶えるため、より一層邁進していただければいいなと感じております。最後になりましたが、受験生とそのご家族のご多幸をお祈り申し上げます。

電気電子工学プログラムを目指して

電気電子工学プログラム 3年

竹野 紗英(神奈川県 神奈川県立 横須賀高等学校 卒業)

 神奈川で育った私が鹿児島大学を選んだ理由は、大学進学で悩んでいた時に高校の担任の先生に勧められたからです。大学では1人暮らしをしたいと考えていたため地域で志望校を絞りきれずにいました。また、学びたい分野に明確なものがなく、物理が比較的得意であったため漠然と工学部に進みたいと考えていました。鹿児島大学を勧められ、工学部について調べている中で電気電子工学プログラムに魅力を感じ、受験することを決めました。
 電気電子工学プログラムでは、3年次に進級する際にコース分けがあり、電子物性デバイス工学分野・電気エネルギー工学分野・通信システム工学分野の3つのコースから選ぶことができます。2年次までは基礎的な専門知識を学ぶことができるため、現時点で研究したい分野が決まっていなくても、2年間のうちに様々な知識を吸収し、時間をかけて進路を決めることが可能です。その点、現時点で研究したい分野が明確にある人にはもちろんのこと、まだよく分からないという人でも電気電子工学プログラムに入学した後に勉強し始めても遅くないため、非常におすすめできるプログラムだと思います。
 大学生活では、空きコマを利用して友人とキャンパスにある学習スペースで勉強したり、学食で食事をしたりなど、1日の中で自由に使える時間が多くあります。また、鹿児島大学には数多くのサークルがあり、サークル活動やアルバイトなど充実した大学生活を送ることができます。鹿児島の主要駅と大学のキャンパスは近くに位置するため、交通の便は良いです。キャンパス周辺には飲食店か多いため、日常生活を送りやすい土地です。さらに、駅には高速バスや新幹線が通るため、帰省しやすさも魅力の1つだと思います。
 もしもあなたが少しでも電気電子工学分野に興味があるのなら、是非、鹿児島大学の電気電子工学プログラムを目指してみて下さい。

夢のために

電気電子工学科 4年

駒水 実佐子(愛知県立三谷水産高校 卒業)

 よく「なぜ水産高校なのに工学部?」と聞かれますが、私のいた水産高校の情報通信科は、無線通信・電気電子分野の勉強をする学科であり、3年間のうちに多数の無線通信分野の国家資格も取得しました。
 高校入学当初は、卒業後は専攻科に進学し、さらに上級の国家資格取得を目指そうと思っていたのですが、高校2年の夏に当時の教頭先生から「大学に興味はない?」と声を掛けられ、自分で色々調べたり、オープンキャンパスに参加したりするにつれて、大学でさらに知識を深め、無線通信分野の研究がしたいと思うようになり、大学進学を決意しました。本格的な受験勉強を始めたのは3年の夏で、高校では数Ⅲや数A・B、物理、化学などの授業は無いため、その頃から数学・英語・物理の各科目の先生に、毎日個別で教えてもらっていました。一からの挑戦だったため不安でしたが、何があってもずっとそばで応援してくださった、たくさんの先生方の協力があり無事に大学に合格することができたので、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
 大学入学後、1年生では基礎的な科目でも数Ⅲや物理などを習っている前提で授業は進んでいきますが、私は大学に入学してから初めて習ったことばかりだったので、初めはとても大変でした。そのため、授業終わりやオフィスアワーの時間に先生に聞きにいったり、友達に教えてもらったりと自分で工夫しながら勉強を進めていました。2年生からは実験が始まり、徐々に専門科目が増えていったためより内容が難しくなり、毎日レポートに追われるなど、とても大変でしたが、必死でここまでついてきました。
 そして3年生の夏、実際の現場を見てみたいと思い、アンテナなどの設計を専門に行っている会社のインターンシップに参加しました。2週間で様々な実習を行った中でも、一番印象に残っていることは、自分でヘリカルアンテナを組み立て、VSWRが良く軸比が小さい周波数において、素子の巻き数や反射板の大きさを変えると利得や指向性がどのように変化するのかを測定したことです。内容は授業でやっていても、なかなか理解できていないことが多かったのですが、インターンシップを通して自分の手で実際に動かし、測定結果を自分の目で確認したことで、さらに理解が深まりました。
 私は高校入学当初からずっと、警察無線を支える管区警察局の専門技官になりたいという夢があり、どんなに普段の勉強が大変でつらいことがあっても、今まで夢のために諦めずに頑張ってきました。工業高校など専門高校から大学に入学する方は、最初は勉強についていけるか不安だと思いますが、自分の努力次第でいくらでも道は開けます。学生生活は一度しかないので、自分の興味のあること、やりたいことにたくさん挑戦してみてください。

鹿児島大学に来てよかった理由

海洋土木工学プログラム 2年

船迫 沙耶(和歌山県 近畿大学附属和歌山高校)

 私が鹿児島大学を選んだ理由は、高校の先生方におすすめしてもらったからです。鹿児島大学はナンバースクールで長い歴史を持ち、設備も整っていて、鹿児島大学に進学した先輩達は充実した学生生活を送っているということを教えていただきました。
 正直に言うと、私は大学入学共通テストが終わるまで鹿児島大学は視野に入っておらず、自宅から行き来しやすい関西圏の大学に進学しようと考えていました。しかし、いざ出願する大学を決定しようと先生に相談していた際、飛行機を使えばわずか3,4時間程度で和歌山から鹿児島大学に到着できるということに気づきました。また、大学から2キロメートルほどの場所にある鹿児島中央駅には新幹線が通っており、遠方からのアクセスが良いです。
 鹿児島大学はサークル活動が盛んで、132団体あります。また、サークル対抗のソフトボール大会やバレーボール大会、学園祭など、コロナ禍で制限はされていますが、楽しい行事がたくさんあります。さらに、鹿児島県には屋久島や奄美群島などの離島、桜島など特色のある豊かな自然があります。また、全国第2位を誇る豊富な温泉源泉があり、大学の近くにも天然温泉が多くあります。このように、鹿児島大学は楽しむ環境に恵まれていると思います。
 大学に入る前は親元から遠く離れることに不安がありましたが、実際には興味深い授業やサークル活動など、とても充実した学生生活を送っています。そして何より、素敵な先生方、尊敬する先輩方、高めあえる友人達に出会うことが出来て、鹿児島大学に入学して本当に良かったと心から思っています。
皆さんも是非、鹿児島大学工学部の海洋土木工学プログラムへの進学を検討してみてください。

化学工学プログラムの魅力と志望理由

化学工学プログラム 1年

今村 悠二(長崎県 長崎県立長崎東高等学校 卒業)

 「化学工学」という学問領域を聞いたことはあるだろうか?化学工学とは、熱力学、移動現象論、分離工学など幅広い分野を運用し、化学製品製造の工程の効率化を図る学問です。この化学工学を学ぶことの魅力は、大学・大学院での学びを仕事に直接的に活用、応用できる点。グローバル化とともに複雑化する社会の中で、化学産業の発展や環境・エネルギー問題の解決に電子産業、医療、無機材料の製造プロセスやナノテクノロジーなどの幅広い分野から貢献することが出来る点であると思います。
 次に、志望理由についてです。私が鹿児島大学工学部先進工学科化学工学プログラムを志望した理由は主に2つあります。1つ目は、高校生の時に「高校化学」を得意としており、化学の知識を将来の仕事に生かしたいと考えていたからです。進路について調べる中で、化学の知識を必要とし、仕事に直結する「化学工学」と出会い、化学工学プログラムを受験するきっかけとなりました。2つ目は、企業への就職状況の良さです。鹿児島大学で化学工学を学ぶことで、多数の企業の中から自分の望む分野を扱う優良企業に就職することが可能であると知り本学を受験しました。
 鹿児島大学の化学工学プログラムは定員35人という少数教育を行っていながら最先端の研究を行う研究室が多数あります。実際に入学して、間近に最先端の研究を学び、研究者・技術者や同期、先輩学生からの厚いサポートを受けることができ、鹿児島大学の化学工学プログラムの魅力を改めて感じています。また、就職に関するフォローや就職実績も良好で、化学工学技士基礎などの資格を取ることも可能です。入学して1年が経ち、残り3年さらに「化学工学」について学べることに喜びと誇りを感じています。
 受験生・高校生の皆さん、高校生活での学習は大変だと思いますが、そこで得た知識は大学でも必要とされます。自分の望む夢の実現、充実した大学生活のために受験を乗り切ってください。応援しています!その夢の選択として鹿児島大学工学部先進工学科化学工学プログラムへの進学を検討してみてください! 皆さんと鹿児島大学で夢に向かって勉学に励めることを楽しみにしています!

化学工学プログラムに入って

化学工学プログラム 1年

星野 光娃(愛知県 千種高等学校 卒業)

 私が化学工学プログラムを志望した理由は化学が好きで、化学を使って人のためになるものを造る仕事に携わりたいと思ったからです。
 化学工学プログラムは少人数制ということもあり、講義の内容で疑問点が生じたり、分からなかったことがあったりすれば直接、またはメールで手厚く先生に対応して頂けます。またこれは大学生活を過ごしていく中で感じたのですが、化学工学プログラムの専門科目では教室の人口密度が低いためか授業に他の教科よりも集中できる気がします。
 1年生の授業には化学工学はどのような分野で扱われているのか、また教授がどのような研究をしているのかを説明してくださる講義があり、そこで自分が想像していたよりも化学工学は幅広く使われていることを知って驚きました。私はまだこの先どのような研究をして、どのようなものを造りたいのかはっきり決まっていません。受験生の皆さんにも同じように不安を抱えている方も多いと思います。だからこそ私は化学工学についての知識をしっかり身につけて、新たな視点を得ることで悔いのない選択を可能にすることをモチベーションにして勉強を頑張っています。
 親元を離れ、近くに知り合いが少ない場所で一人暮らしをすることは不安でしたが、友達もできて新しい生活リズムにも慣れてきました。また一人暮らしをはじめてから多くのことにありがたみを感じるようになりました。環境が大きく変わったこともあり、この1年で多くのことに挑戦できたと思います。

大学生活と将来のための勉強

化学生命工学プログラム 2年

戸次 航(熊本県立済々黌高等学校 卒業)

 私は、高校の頃から病気の治療薬の開発などの薬学に興味があり、薬学に必要な知識と化学系や生命系の幅広い知識を付けることができ、また、私が興味のある薬学の製薬という分野に様々な切り口からアプローチをすることができると思い、鹿児島大学工学部先進工学科化学生命工学プログラムを受験しました。
 大学生活は、高校生の頃と比べ、課題やレポートの量は多いですが、楽しいことが多いのが魅力の一つです。まず、自分の好きなことについて学ぶことができるということです。一年生の頃は、教養科目が多く、専門科目が少ないですが、学年が上がるにつれて、自分のやりたい科目を選択できるようになり、より専門的な内容を学ぶことができるようになります。次に、長期休暇は、高校とは違い、課題が出されないため、遊びに多くの時間を費やすことができるということです。今は、コロナ禍でなかなか遠くへ旅行をすることが難しいですが、友達と海や山にドライブに行くなど、時間の使い方次第で有意義な長期休暇を過ごすことができます。
 私は、実家が熊本にあり、鹿児島では一人暮らしをしています。一人暮らしを始めた頃は、元々自分自身が一人暮らしをしたくない人であったため、家事と大学の課題やレポートで時間に追われる毎日を過ごしていました。しかし、一人暮らしを始めて時間が経つにつれて、時間の使い方を工夫することができるようになり、自分で時間を作り出すことができるようになりました。一人暮らしは、大学生時代から始めると貴重な経験になると思うので、一人暮らしができる人は、積極的にしていくことをおすすめします。
 最後に、大学では、自分が将来何をしたいか、そして、そのためには何を学なければならないのかを考えることが大切であると思います。自分自身、高校生の頃は、化学のテストの点数は悪かったのですが、化学自体は好きでした。そのため、私は、自分の「得意」な科目について学ぶこともいいと思いますが、一番良いのは、自分の「好きな」科目を学ぶことだと思います。
 あなたも、鹿児島大学で自分の将来に向けて一緒に学びませんか。
 
(写真上:左側)
(写真下:2列目左から3番目)

建築学のおもしろさ

建築学科 3年

三島 聖美(北海道 函館工業高等専門学校 卒業)

 私は、高専の電気電子学科から建築学科へ2年次編入をしました。2つの学問を学んだことで、私なりに様々な面白さを発見することができました。
 1つ目は、明確な答えがないこと。授業で行う設計課題を通じてそれを知ることができました。数学や電気回路は、ある程度の答えが決まっています。建築では、人それぞれに答えがあり、デザイン、空間、どういうところを大事にするか、様々な考え方があるので課題に対して同じ建築物ができないことが面白いと感じます。課題提出が終わった後にある講評会では、同じ学科のみんなの作品を見るといろいろな発見ができて面白いです。
 2つ目は、考えれば考えるほど難しくなっていくということです。敷地と周辺の関係性について、環境、その土地特有のもの、デザインなど様々なことを考えなければいけません。それを最大限に生かして自分の建築に表現する方法を模索することが楽しいと感じます。
 3つ目は、仲間と対話できる楽しさです。建築の考え方、答えの出し方、デザイン、模型の作り方や図面表現の仕方など人それぞれ特徴があります。自分の考えを共有したり、違う考えを対話して刺激をもらったりなど会話をすることで発見があり楽しいです。他にも、小さい頃に見ていた建築の番組が一緒だったり、建築学科特有の会話も楽しいです。このようにたくさん会話をしたりすることで世界が広がるので楽しいと思います。
 私は、2つの専門を学んだことでより楽しさが分かりました。なので、いろんなことを勉強して新たに楽しさを見つけて実際に建築の面白さを感じていってほしいと思います。

鹿児島大学建築学科を選んだ理由

建築学科 4年

中村 真子(愛知県 名古屋市立名東高校 卒業)

 私は愛知県出身という話をすると毎回「どうして鹿児島に来たの?」と言われます。正直センター試験が終わるまでは違う大学を第一志望として考えていました。しかし思うような点数が取れなかったため志望大学変更を考えていたときに見つけたのが鹿児島大学の建築学科です。もともと建築学科のある大学しか視野に入れていなかったのですが、だからと言ってすごく建築が好きというわけではなく、なんとなく住宅を見るのが好き、ものを作るのが好き、細かいことも割と好きというような程度で建築学科を志望していました。なのでその先の研究室や建築の中でもこの分野をやりたいという明確な目標がなかったのでできるだけ入学後の選択肢の多い大学を探していました。このような条件で見つけたのが鹿児島大学の建築学科でした。
 鹿児島大学の建築学科は意匠・構造・環境の3つの分野全ての研究室があります。そのため入学してから建築を学んでいくうちに自分の興味のある分野を見つけてそこから将来の進路を決めることができます。また、私は鹿児島大学の入学試験まで一度も九州にすら行ったことがありませんでしたが、中部国際空港から1時間ちょっとで鹿児島空港まで着き、そこから鹿児島大学までの交通網もしっかりとしていて帰省も割としやすいということも鹿児島大学に決めた理由の一つです。実際に鹿児島大学に入学し過ごす中で、街がコンパクトなので自転車があれば割とどこでも行くことができることも魅力の一つではないかなと思います。
 一般的に建築学科は忙しいと思われていますし実際忙しい時もありますが、私はサークルに所属しバイトもこなしながら勉強にも力を入れることができているので、自分の時間の使い方次第で人それぞれが思い描いた学生生活が送れると思います。建築学科の仲間は建築が好きな人たちが多く良い刺激をお互いに受けながら学ぶことができます。そのためとても充実した日々を送っています。
 入学当初は本当に大丈夫かなと不安に思っていましたが、今ではこの選択は間違っていなかったと言えます。もし私のようになんとなく建築が好き、遠いから不安だ、などと思っている受験生がいたら入学してよかったなと思える瞬間があると思うので、ぜひ鹿児島大学建築学科を目指してみてください。

本気で建築を学びたい

建築学科 4年

石川 華菜子(栃木県 栃木県立宇都宮女子高校)

 私は出身の話をすると「なんで栃木からわざわざ鹿児島まで来たの?」と必ず聞かれます。確かに関東には多くの大学があります。しかし私が関東の大学ではなく鹿児島大学を選んだ理由は一年生から専門的に建築が学べるというカリキュラムだったからです。私は高校生の頃から建築に興味を持っており、理系教科が苦手だったにも関わらず建築の勉強がしたくて理系に進むほどでした。
 実際に入学してみると「習うより慣れろ」の精神で一年生の時から製図や模型製作をこなすなど、二年生になった今もなかなかハードな大学生活を送っています。専門的な座学と自らのアイデアを表現する設計の両立は高校とは違った大変さです。しかしこの大変な日々というのは貪欲に建築を学びたかった自分にはぴったりで恵まれた環境だと思います。さらに本校の建築学科にはその大変さを共に励まし合いながら乗り越える同志を持った仲間がいます。私の周りには素直に建築が好きで建築についてもっと学びたいという人が多く、日々刺激をもらっています。そんな仲間たちと一緒に建築が学べる大学生活はとても充実しています。
 今思い返すと受験生の頃、自分の選択に大きな不安を抱えていました。地元からも遠かったために鹿児島大学の知り合いなどおらず、なかなか入学後の自分のイメージがつきませんでした。しかし入学してみたら自分にぴったりの大学で、自分の選択は間違っていなかったと今は胸を張って言えます。もし私と同じように志高い仲間と共に本気になって建築を学びたいと考えている受験生がいるのであればこの鹿児島大学建築学科をお勧めします。