女性先輩インタビュー

鹿児島大学を受験しようと思っている受験生へ

工学専攻電気電子工学プログラム 博士前期課程2年

内山 裕美菜(熊本県立済々黌高校 卒業)

 私が電気電子工学プログラムに入った理由は、将来幅広い業界に進めるという話を高校の先生に聞いたからです。私は高校三年生の夏になってもどの学科に行こうか悩んでいました。先生に相談すると電気電子工学系の学部は幅広い業界から就職先を選ぶことができるので、在学中に自分の興味のあることを探すことができるという話を聞きました。鹿児島大学では卒業後、電気系メーカー、電力会社、自動車メーカーなどに就職している先輩方が多いです。就職先でこのようなたくさんの選択肢がある学科はあまりないと思います。
 私の高校は普通科しかなかったので、電気に関することは物理で少し習いましたが、私が現在学んでいる専門的な知識は習いませんでした。この学科では身近な電化製品の仕組みや身近な電気現象などの新しい専門知識を学ぶことができて、新鮮で面白いです。しかし、高校の勉強を受動的な姿勢で学ぶ人も多いと思いますが大学では自ら積極的に学ぼうとする姿勢が大切です。専門的な知識を学ぶにつれ授業内容の難易度はかなり上がります。
 私が工学部のこの学科に入学した当時は不安でいっぱいでしたが、親しみやすい先生や優しい先輩、そして同じ目標に向かって一緒に頑張れる仲間に出会うことができて楽しい大学生活を送っています。大学生活は勉強、アルバイト、サークル活動で毎日忙しい日々を過ごしています。将来は、女性に限らず多くの人があったらいいなと思うものを製品化し、近未来的で持続可能な社会作りに携わりたいと考えています。

電気電子工学プログラムを目指して

電気電子工学プログラム 4年

竹野 紗英(神奈川県 神奈川県立 横須賀高等学校 卒業)

 神奈川で育った私が鹿児島大学を選んだ理由は、大学進学で悩んでいた時に高校の担任の先生に勧められたからです。大学では1人暮らしをしたいと考えていたため地域で志望校を絞りきれずにいました。また、学びたい分野に明確なものがなく、物理が比較的得意であったため漠然と工学部に進みたいと考えていました。鹿児島大学を勧められ、工学部について調べている中で電気電子工学プログラムに魅力を感じ、受験することを決めました。
 電気電子工学プログラムでは、3年次に進級する際にコース分けがあり、電子物性デバイス工学分野・電気エネルギー工学分野・通信システム工学分野の3つのコースから選ぶことができます。2年次までは基礎的な専門知識を学ぶことができるため、現時点で研究したい分野が決まっていなくても、2年間のうちに様々な知識を吸収し、時間をかけて進路を決めることが可能です。その点、現時点で研究したい分野が明確にある人にはもちろんのこと、まだよく分からないという人でも電気電子工学プログラムに入学した後に勉強し始めても遅くないため、非常におすすめできるプログラムだと思います。
 大学生活では、空きコマを利用して友人とキャンパスにある学習スペースで勉強したり、学食で食事をしたりなど、1日の中で自由に使える時間が多くあります。また、鹿児島大学には数多くのサークルがあり、サークル活動やアルバイトなど充実した大学生活を送ることができます。鹿児島の主要駅と大学のキャンパスは近くに位置するため、交通の便は良いです。キャンパス周辺には飲食店か多いため、日常生活を送りやすい土地です。さらに、駅には高速バスや新幹線が通るため、帰省しやすさも魅力の1つだと思います。
 もしもあなたが少しでも電気電子工学分野に興味があるのなら、是非、鹿児島大学の電気電子工学プログラムを目指してみて下さい。

海洋土木工学プログラムの魅力

海洋土木工学科 2020年度卒業

江崎 奏音(福岡市役所 道路下水道局 建設部西部道路課)

 私は、高校生の時からまちづくりや港湾に興味があり、海洋土木工学科(現:先進工学科海洋土木工学プログラム)を志望しました。土木工学は道路や河川や水道等のインフラ施設を整備するための私たちの安全な暮らしに欠かせない学問です。海洋土木工学科では、土木工学と海洋学を学ぶことができます。4年生になると研究室に配属され、より専門性の高い知識を身につけることができます。私は、地盤工学・地盤防災が学べる研究室に所属し、土の透水性能について研究を行なっていました。専門的な内容で分からないことがあった時には、先生方や先輩方や研究室の仲間がサポートしてくれたため、知識を深めていくことができました。
 大学卒業後は、福岡市役所に就職し、現在は道路建設の部署に所属しています。道路の拡幅や景観と調和した道路空間の整備、地震等の災害時に電柱倒壊などの防止のため電線を地下に埋める工事や災害復旧工事など様々な工事を行っています。業務内容としては、工事の設計・積算・発注・監督をします。私は、令和2年7月豪雨によって被災した道路の復旧工事を担当しており、大学の研究室で学んだ地盤防災の知識が今の業務に大きく活かされています。
 大学での学びはどんな事も仕事に繋がっていると感じています。勉強やサークルやアルバイトなど全てが貴重な経験となると思います。これから進路を決める皆さんは目標に向かって頑張ってください。

鹿児島大学に来てよかった理由

海洋土木工学プログラム 4年

船迫 沙耶(和歌山県 近畿大学附属和歌山高校)

 私が鹿児島大学を選んだ理由は、高校の先生方におすすめしてもらったからです。鹿児島大学はナンバースクールで長い歴史を持ち、設備も整っていて、鹿児島大学に進学した先輩達は充実した学生生活を送っているということを教えていただきました。
 正直に言うと、私は大学入学共通テストが終わるまで鹿児島大学は視野に入っておらず、自宅から行き来しやすい関西圏の大学に進学しようと考えていました。しかし、いざ出願する大学を決定しようと先生に相談していた際、飛行機を使えばわずか3,4時間程度で和歌山から鹿児島大学に到着できるということに気づきました。また、大学から2キロメートルほどの場所にある鹿児島中央駅には新幹線が通っており、遠方からのアクセスが良いです。
 鹿児島大学はサークル活動が盛んで、132団体あります。また、サークル対抗のソフトボール大会やバレーボール大会、学園祭など、コロナ禍で制限はされていますが、楽しい行事がたくさんあります。さらに、鹿児島県には屋久島や奄美群島などの離島、桜島など特色のある豊かな自然があります。また、全国第2位を誇る豊富な温泉源泉があり、大学の近くにも天然温泉が多くあります。このように、鹿児島大学は楽しむ環境に恵まれていると思います。
 大学に入る前は親元から遠く離れることに不安がありましたが、実際には興味深い授業やサークル活動など、とても充実した学生生活を送っています。そして何より、素敵な先生方、尊敬する先輩方、高めあえる友人達に出会うことが出来て、鹿児島大学に入学して本当に良かったと心から思っています。
皆さんも是非、鹿児島大学工学部の海洋土木工学プログラムへの進学を検討してみてください。

鹿児島大学にきて変わったこと

化学工学プログラム 4年

内村 心咲(宮崎県立都城泉ヶ丘高校 卒業)

 私が鹿児島大学の工学部の化学工学PGに入学したきっかけはこのPGの研究室のある実験に興味を持ったからです。
 化学工学というのは「1から100をつくる」ための学問だと考えています。具体的には商品を工場でつくる際に「連続的に・効率よく・安価で・大量に・安全に・環境に配慮して」などの部分に配慮して生産設計するということです。例えば、ラボの装置を生産機に変換する際には規模も大幅に大きくなるため、さまざまなロスが生じるなどを考慮して変数を細やかに設定しなければいけません。こういった部分において化学工学PGで学んだ知識がついてくると感じています。また上記のような業務内容に限らずとも、さまざまな部分で活躍することができるのでこれ以降はぜひ調べてみてください。
 将来、私は化粧品に携わる仕事をしたいため、化学工学の勉強以外にも独学で化粧品に役立ちそうな勉強もしています。また韓国の音楽や文化などにも、興味があるため共通教育の履修システムを用いて、韓国語を1年かけてハングルの読み方から大まかな文法まで習得しました。さらには韓国語ラウンジといって、韓国に留学した学生の話などを聞ける機会を定期的に設けているため、より韓国について学ぶことができます。語学については鹿児島大学には韓国以外にも英語のラウンジがあったり、海外からの留学生も大学内でよく見かけたり、語学留学制度も色々あります。そのため意欲次第でさまざまな分野の勉強もすることができます。大学生には高校の時よりも自由に使える時間が多いことや、私の周りにも自分の興味あることをそれぞれ自主的に学習しているため、そこに刺激され素直に興味あることを勉強することができるようになりました。
 私が一番鹿児島大学に入って変わったのは、要領の良さについてです。現在、私は化学工学などの勉強やアルバイトに加えて、サークルに2つ所属しています。そのため、授業がある平日は18時ごろまでは授業や空きコマがあり、18時以降にサークルやアルバイトがあり、基本21時まで外にいるような生活をしています。1つ目はダンスサークルで部長をしていて、2つ目は競技かるたで大会などがある場合はその運営に携わっているため、普段の大学の課題に加え2つのサークル活動の仕事があります。この多くのタスクをこなすために自動的に要領の良さが身につきました。
 このように積極的に行動していくことで、さまざまな経験をしたり、スキルを向上する機会が与えられたりすると思います!ぜひ鹿児島大学工学部にきて、さまざまな思い出を作ってください!みなさまとお会いできるのを楽しみに、お待ちしています!

化学工学プログラムに入って

化学工学プログラム 3年

星野 光娃(愛知県 千種高等学校 卒業)

 私が化学工学プログラムを志望した理由は化学が好きで、化学を使って人のためになるものを造る仕事に携わりたいと思ったからです。
 化学工学プログラムは少人数制ということもあり、講義の内容で疑問点が生じたり、分からなかったことがあったりすれば直接、またはメールで手厚く先生に対応して頂けます。またこれは大学生活を過ごしていく中で感じたのですが、化学工学プログラムの専門科目では教室の人口密度が低いためか授業に他の教科よりも集中できる気がします。
 1年生の授業には化学工学はどのような分野で扱われているのか、また教授がどのような研究をしているのかを説明してくださる講義があり、そこで自分が想像していたよりも化学工学は幅広く使われていることを知って驚きました。私はまだこの先どのような研究をして、どのようなものを造りたいのかはっきり決まっていません。受験生の皆さんにも同じように不安を抱えている方も多いと思います。だからこそ私は化学工学についての知識をしっかり身につけて、新たな視点を得ることで悔いのない選択を可能にすることをモチベーションにして勉強を頑張っています。
 親元を離れ、近くに知り合いが少ない場所で一人暮らしをすることは不安でしたが、友達もできて新しい生活リズムにも慣れてきました。また一人暮らしをはじめてから多くのことにありがたみを感じるようになりました。環境が大きく変わったこともあり、この1年で多くのことに挑戦できたと思います。

様々なことに挑戦できる環境

化学生命・化学工学専攻 2014年度修了

永田 野々香(シスメックス株式会社)

 現在私は、医療機器メーカーであるシスメックス株式会社で営業職として勤務しています。シスメックス株式会社では、主に血液や尿、細胞などを採取して調べる検査に利用する機器を販売しており、ヘマトロジー(血液中の赤血球や白血球などの数や種類、大きさを分析することにより、精密な検査が必要かどうかを判断するための検査)の分野においては、弊社の機器が世界で最も多く利用されています。
 私は高校生の頃から生物や遺伝子、数学が好きだったため、理系の大学に進むことを決めていました。しかし、その頃は将来なりたい職業や夢などは全く決まっていませんでした。そのため大学入学後、自分で興味のあることにできるだけ多く挑戦してみることにしました。1つ目は研究室で疾患診断薬を開発すること、2つ目は国際交流を積極的に行うことでした。これらの挑戦から得られたこととして「成し遂げる力」を養うことが出来ました。日々の研究では実験の失敗が当たり前で、次はどうすれば成功するかを常に考えていました。修士論文の作成は非常に根気が必要であったため、書き終えた際の喜びは今でも忘れることはできません。また、国際交流を行うにあたって、英語学習にも力を入れ、実際に鹿児島大学のプログラムを利用してシリコンバレーのバイオコンサルティング会社でのインターンシップや、台湾で世界中のエンジニア専攻の学生との交流も行うことが出来ました。鹿児島大学での学生生活を通してこれらの経験を積んだことで、グローバルに活躍できる医療機器メーカーに就職することが出来、また、学生生活で得られたことのすべてが現在の業務に役立っていると感じます。
 鹿児島大学には熱心に指導してくれる先生方や先輩方が沢山います。また、魅力的な研究室や大学のプログラムも多数存在します。素晴らしい環境でかけがえのない学生生活を送ってみて下さい。

いろんなことにどんどんチャレンジしてください!

理工学研究科 ナノ構造先端材料工学専攻 博士前期課程 2010年修了

酒見 千穂(川澄化学工業株式会社)

 卒業後、医療機器メーカーに入社し、現在は人事部で仕事を行っています。人事部では新卒採用に3年携わりましたが、会社説明会で出会う学生に必ず、「なぜ理系なのに人事なのか?学んだことが活かせるのか?」と聞かれます。大学時代での経験で、私が最も役立っていると思うのは、週報会や卒論・修論など、人前で話す場を多く経験できたことです。
 学部での卒論は、ポスター発表でした。自分の研究を深く知らない同期も聞きに来るので、自分の中では既に「当たり前」になっている原理も一から説明する必要があり、本当に理解していなければ相手にわかるようには説明できないのだと痛感しました。当時の担当教授は「研究は高校生にわかるように説明しろ」という方で、おかげで相手の理解度や認識のギャップを確認しながら話す癖がつきました。会社では、自分のアイデアを説明する機会がたくさんあり、違う部署の人や取引先、ときには経営陣に対して説明することもありますので、相手に合わせて共通認識を作る必要性に気付けたのは、自分にとって貴重で今に活きる経験だったと思います。
 学生生活においては、何か1つでもいいので、目標を決めて取り組んだ経験を持ってほしいと思います。自分の学生生活を振り返ると、「絶対~する」と目標を決めたものは、「結果的にうまく行った」ものよりも、成功したときに自信につながったように思います。大学生活は、自分で時間をコントロールできる、貴重な4年間なので、いろんなことにどんどんチャレンジしてください!

生物・化学を工学部で学ぶこと

化学生命工学プログラム 4年

西薗 みなみ(時任学園樟南高校 卒業)

 『工学部』というとどんなイメージがあるだろうか?とにかく男子が多い、機械、建築、情報系・・・少しとっつきにくい。少なくとも化学や生物のイメージは私にはまったくなかった。ちなみに化学生命工学プログラムは女子学生もとても多いので安心してほしい。

 「物理選択でなくては工学部を受験できない。工学部に行く気はないか?」と生物の先生に問われたのは、高校1年の文理選択の時期だった。国立理系に進学することしか決めていなかった私は、「大好きな」生物を選択するか、「あの」物理を選択するかギリギリまで迷っていた。まさか生物の先生に物理を勧められると思っていなかったため心底驚いた。

 工学部で化学や生物を学べると知ったのはその時である。

 鹿児島大学では工学部以外に理学部や農学部、水産学部などでも「生物」を学ぶことが出来る。その中で私が工学部を選択したのは、物理、生物、化学の3つの分野を融合させて研究することに大きな魅力を感じたからだ。研究対象を様々な方向、広い視野で見ることが出来るということは、研究者としてとても重要なことだ。

 私はまだ1年生のため、専門科目は少ない。多くは自分の視野を広げるための教養科目である。前期の科目の中で最も印象に残ったのが『初年次セミナー1』という科目だ。様々な学部学科のグループのメンバーと協力して1つのプレゼンテーションを作り上げる。自分とは全く別の方向からの意見、意見の食い違いから繰り広げられる討論。大学生になったのだと最初に実感した授業だった。

 サークル・部活の活動の自由度もこれまでと比べ物にならないほど高い。私は探検部という部活で登山を主に活動しているが、今までと全く違う世界が毎度新鮮だ。勉強はもちろんだが、サークル活動やアルバイトなど今しかできない経験を積むことも大学生にとって大切なことだと思う。

 生物を将来学びたいと考える高校生は、迷わず生物を選択する前に少し考えてほしい。工学部は物理を選択しなくては受験が難しい。私が高校の先生に言われたことだが、「大学からでも生物は思い切り勉強できる」。物理を嫌う人は多いが、物理を学ばなければわからない生物や化学の世界がある。

 将来どんな研究者になりたいのか、どんな人の力になりたいのかイメージしながら受験を乗り切ってほしい。希望する進路に受験生の皆さんが進めることを心から願っている。

好きなことをじっくり研究できる環境

大学院理工学研究科 情報生体システム工学専攻 博士前期課程 2015年度修了

木場 仁美(KDDI)

 私の大学での研究内容は人工知能のアルゴリズムを使って「タイリング可能な図形」を作るというものでした。タイリングとは、図形を平面に隙間なく、かつ、重なりなく敷き詰めることです。プログラムがパターンを学習するたびに、生成される図形がどんどん良くなっていくことが面白くて、夢中になっていました。
 私はもとから、絵を描くことや、カラフルな連続模様のデザインが好きでした。タイリングの研究は、オランダの画家「エッシャー」の作品であるタイリングアートからきているのですが、プログラムが自動生成した図形に自分で絵を描いて「オリジナルのエッシャー風タイリングアート」を作ることが何より楽しかったです。また、自分の研究が身の回りのデザインに実際に生かされることを想像するとわくわくして、やる気につながっていました。情報生体システム工学科では、他にも音楽やスポーツ、ファッションなどに関わるシステムを研究している人もいて、「自分の好きなことを研究できる環境」だったと思います。
 鹿児島大学だからこそできた経験といえば、県の工業技術センターのレーザーマシンで木製タイルを作ってもらったり、大学広報と協力して意匠権を獲得し「さっつん」のタイリングアートでクリアファイルを作ったりしました。また、私は理系では珍しく?直感的なタイプだったので、理路整然と意見を述べることが難しく、論文を書くことが苦手でした。そんな状況でも、先生は親身に夜遅くまで指導、添削してくださいました。このように周囲を巻き込んでアイデアを形にしたり、苦手なことに向き合えたのは、地域の機関や、先生との距離が近い鹿児島大学だからこそだったと思います。
 私は今、KDDI株式会社で、通信インフラを支える設備の保守運用業務に従事しています。会社ではサーバ仮想化や運用自動化がホットな話題となっており、大学の研究で学んだ「人工知能などの技術を利用して、人間がやると大変なことを自動でやる」といった考えはどの分野でも通用することを実感しています。また、鹿児島大学で「アイデアを形にする」経験が多くできたおかげで、会社でも自ら行動し、業務効率化を実現できています。
このように、鹿児島大学という環境は、社会でも通用する技術や考えを培えます。ものづくりに興味のある方は、ぜひ受験を検討してみてください!!

情報・生体工学プログラムに進学して

情報科学専攻情報科学プログラム 博士前期課程1年

黒木 麻衣(鹿児島県立武岡台高校 卒業)

 私が情報・生体工学プログラムを選んだきっかけは、AI(人工知能)や、機械学習などの技術に興味があったからです。入学当初はパソコン操作に不慣れで、この学科でやっていけるのか不安だらけでした。ですが、授業を通して情報端末機器について詳しく学ぶことができました。
 大学の魅力はなんといっても時間の自由度にあると思います。工学部は多忙でバイトやサークル活動をできない、する余裕がないと言われることがありますが、時間を効率よく使えば様々なことに挑戦できます。私は大学一年の春から飲食店でアルバイトをしており、土日を含め週に3日ほどバイトをしています。私は軽音サークルに所属しており、サークルの仲間とバンドを組み充実した日々を送っています。サークルに入ると、他学年、他学科の様々な学生と交流ができます。
 また、全休(授業がない日)や、1ヶ月以上ある長期休みには友達と遊びに行ったり、推し活に励んだりと高校生の時よりもはるかに自由に時間を使えます。その分、勉強も自主的に行わなくてはならないため、計画的に課題や試験勉強をする必要があります。自分で責任を持って計画を立てる力がつきます。
 私は工学部に入る上で、女子が少ないことを不安に思っていました。実際、女子学生の数は多くありませんが、勉学において男子だから女子だからと区別されることはありません。皆が等しく講義を受けるので、女子が少ないことによる不安はそこまで感じませんでした。分からないところは同級生や先輩に相談をして試験を乗り越えました。
 受験生の皆さんにとって今様々な選択の時期だと思います。たくさん悩むこともあると思いますが、より後悔の少ない方を選択してほしいです。

鹿大建築の強み

建築学科 2019年度卒業

木和田 有美(鹿児島大学大学院理工学研究科 博士前期課程1年)

 私は2020年に鹿児島大学工学部建築学科を卒業し、この年に同大学の大学院に進学しました。現在は修士課程1年で計画系の研究室に所属し、明治期の大阪の都市計画案についての研究を行っています。私が故郷である広島から鹿児島に進学して約5年が経ちましたが、5年前の高校3年生時代の進学への不安を今でも覚えています。
 私が鹿児島大学の建築学科を志望したきっかけは高校の教頭先生の紹介です。私はもともと数学と物理の力学、デザインが好きで「建築」という分野に関心を持っていました。しかし、特段建築が好きだという訳ではなく、「建築家も図書室の本で読んだ安藤忠雄しか知らない」という状態で受験期を過ごしました。そのため各大学のカリキュラムを見ても違いが分からず正直に言うとピンと来ていませんでした。そのような状況で教頭先生の「建築を学びたいならば鹿児島大学が良い。」という推薦に理由は不明でしたが、妙に後押しされ受験することにしました。
 いざ入学が決まると厳しい・忙しいと言われる建築学科で、果たして自分は付いていけるのか非常に不安でしたが、その不安はすぐに吹き飛びました。鹿大の建築学科は基礎を丁寧に指導してもらえます。設計課題やレポートは多く大変ではありますが、必ずフィードバックがもらえます。また、鹿大の建築学科では設計課題などで独自の賞与システムがいくつか存在します。そのため、努力して良い結果を出せば評価して貰えることはもちろん、密に指導を受けるのでその努力の過程も見ていただけるのが鹿大建築学科の特徴だと思います。
 また、鹿大の建築学科は歴史が深く全国にOB・OGがいらっしゃるのも強みだと思います。学校生活の中では講演会や学外実習などで卒業された先輩方のご活躍のお話を聞ける機会があります。実際に私は大手企業で活躍されている方や独立された方などの幅広い分野の職業のお話を聞きました。私は南の端の鹿児島大学からでも全国に飛び出し活躍できることを知り、鹿児島大学に来てよかったと感じています。これは私の見解ですが、教頭先生が鹿大建築を勧めたのも古くから先輩方の実績が広島まで響き渡っていたからかなと思っています。
 受験生の皆さんも大学選びは不安がいっぱいだとは思いますが、鹿大建築では親身的になってくれる教授や先輩方がたくさんいるので、志望校の一つとしてぜひ検討してみて下さい。

たくさんの出会いを通して学びのフィールドが広がります

理工学研究科 建築学専攻 博士前期課程 2015年度修了

上田 華子(三井住友建設株式会社 建築本部設備部)

 わたしは、鹿児島大学大学院を修了しゼネコン(総合建設会社)に入社しました。入社以来、2年間の設備設計の経験、2年間の建設現場での設備施工管理を経験し、現在は再び設備設計の業務に携わっています。現場での経験を経る前と後では、図面に対する責任感は著しく変化しました。図面を描くだけでは分からなかった実際の現場を目の当たりにしてみると、新しい学びや発見があります。
 大学に入学する前に想像していた建築の仕事は、デザイナーのような仕事でした。様々な授業を受ける中で、環境設備の分野に興味を持ち、空気質をテーマとした研究を行いました。とくに、わたしの研究内容では他学部の先生に助けていただく機会も多く、さまざまな角度から意見をもらい、いつも新たな発見のある充実した研究生活でした。学びを重ねるにつれて、新たな分野やもっと深く知りたいと思うことに出会えたことは大きな収穫です。また、大学での専門授業は社会人になってからの資格取得に大いに役立ちました。
 鹿児島は南国ならではの気候で、自然豊かなスポットもたくさんあり、友人とさまざまな場所に行ったことは大切な思い出です。卒業後も大学時代の友人との交流は大きな支えになっています。
 現在の仕事では、国際支店との連携による業務や、省エネだけではない人々の健康や暮らしやすさに関する認証制度への取り組みなど新たな挑戦ばかりです。大学時代に培った積極的な学びの姿勢を活かして取り組んでいきたいと思います。
 みなさんも、鹿児島大学でのたくさんの出会いを通して、自分の興味を掘り下げて、深く広く学ぶ経験をしてはいかがでしょうか。

学生時代に多くの経験を

大学院理工学研究科 建築学専攻 博士前期課程 2015年度修了

奥山 尚美(株式会社大林組)

 多くの人が足を運ぶ建築をつくりたいと思い、総合建設会社(ゼネコン)設計部に就職しました。入社後半年間は現場研修で施工管理の仕事を経験し、現在は設計部で商業施設、オフィスビル、ホテルの複合物件の実施設計を行っています。入社後はじめに現場を経験したことで、建築への理解が深まったのはもちろんですが、1つの建物が本当に多くの人の力の積み重ねで出来上がっていることを身を持って実感し感動しました。設計部に配属され、わからないことばかりで勉強の日々ですが、最近は建築を見ると学生時代には気にも留めなかったような細かな部分にも目がいくようになり、建築の難しさと面白さを感じています。
 学生時代はワークショップ等も含め、国内外いろいろな場所に行きました。その中でもフランスのコルビュジェ建築をまわったことや、九州ならではの地域に根付いた活動にいくつも参加できたこと、他大学との交流等は自分の視野を広げる大きな経験になりました。
 大学院では、過疎地域の小学校をテーマとし、過疎地域ならではの2学年以上を1学級に編成した複式学級の調査・研究をし、修士設計としてこれからの小学校の未来像の提案を行いました。実際に時間をかけて調査して見えてきた課題に対する、自分なりの提案をつくっていくのは、それまでの設計課題とは一味違い、とてもおもしろかったです。また、鹿児島にいたからこそできた研究かなと思っています。
 大学生活は、自分の知りたいことややりたいことに時間をかけて取り組むことができる時期だと思います。建築は、実体験が大きく活きてくる分野だと思うので、今学生生活を送っているみなさんやこれから入学するみなさんには、積極的にいろいろなところに出かけたり、活動に参加したりして、有意義な時間を過ごしてほしいなと思います。

私が建築学科を目指したきっかけ

工学専攻建築学プログラム 博士前期課程2年

吹留 史恵(鹿児島県立鶴丸高校 卒業)

 私が建築学科への進学を目指した理由は、建築家ってかっこいいと思い、憧れたからです。「この建物、私が設計したんだ」とか「私、建築家なんだ」とか言えたらかっこいいなと感じ、建築の道に進みたいと思い始めました。しかし、中学生の時、美術の先生に「君は独特な絵を描くね。」と、遠回しに絵が上手ではないと言われたことがあるくらい、絵を描くことは全く上手ではありませんでした。加えて、私は世界や日本で有名な建築家のこと、建築物のことはほとんど知りませんでした。そのため、私は他の人たちと比べ、建築においては遅れたスタートであったと思います。しかし、空間をデザインしたい、建築家になりたい、設計をしたいと強く思い、建築の道に進むことを決心しました。
 建築学生として専門分野の勉強や設計課題に取り組む生活は、正直大変なこともあります。設計課題では、絵は上手ではないけど、その分、綺麗な模型や図面を作ろうと寝る間を惜しんで取り組むこともあります。しかし、辞めたいと思ったことはないし、そんな生活が新鮮で、充実しています。そして何より楽しいです。また、自分には考えられないような設計をする同期や先輩方もいて、刺激も沢山あります。私は建築学科に進んで本当によかったと感じています。
 受験生の皆さんは、自分のやりたいことを見つけて、自分のためになる進路選択をしてほしいと思います。そして、その自分のための進路選択が建築学科への進学であったら嬉しいです。

建築学のおもしろさ

工学専攻建築学プログラム 博士前期課程2年

三島 聖美(北海道 函館工業高等専門学校 卒業)

 私は、高専の電気電子学科から建築学科へ2年次編入をしました。2つの学問を学んだことで、私なりに様々な面白さを発見することができました。
 1つ目は、明確な答えがないこと。授業で行う設計課題を通じてそれを知ることができました。数学や電気回路は、ある程度の答えが決まっています。建築では、人それぞれに答えがあり、デザイン、空間、どういうところを大事にするか、様々な考え方があるので課題に対して同じ建築物ができないことが面白いと感じます。課題提出が終わった後にある講評会では、同じ学科のみんなの作品を見るといろいろな発見ができて面白いです。
 2つ目は、考えれば考えるほど難しくなっていくということです。敷地と周辺の関係性について、環境、その土地特有のもの、デザインなど様々なことを考えなければいけません。それを最大限に生かして自分の建築に表現する方法を模索することが楽しいと感じます。
 3つ目は、仲間と対話できる楽しさです。建築の考え方、答えの出し方、デザイン、模型の作り方や図面表現の仕方など人それぞれ特徴があります。自分の考えを共有したり、違う考えを対話して刺激をもらったりなど会話をすることで発見があり楽しいです。他にも、小さい頃に見ていた建築の番組が一緒だったり、建築学科特有の会話も楽しいです。このようにたくさん会話をしたりすることで世界が広がるので楽しいと思います。
 私は、2つの専門を学んだことでより楽しさが分かりました。なので、いろんなことを勉強して新たに楽しさを見つけて実際に建築の面白さを感じていってほしいと思います。

本気で建築を学びたい

工学専攻建築学プログラム 博士前期課程2年

石川 華菜子(栃木県 栃木県立宇都宮女子高校)

 私は出身の話をすると「なんで栃木からわざわざ鹿児島まで来たの?」と必ず聞かれます。確かに関東には多くの大学があります。しかし私が関東の大学ではなく鹿児島大学を選んだ理由は一年生から専門的に建築が学べるというカリキュラムだったからです。私は高校生の頃から建築に興味を持っており、理系教科が苦手だったにも関わらず建築の勉強がしたくて理系に進むほどでした。
 実際に入学してみると「習うより慣れろ」の精神で一年生の時から製図や模型製作をこなすなど、二年生になった今もなかなかハードな大学生活を送っています。専門的な座学と自らのアイデアを表現する設計の両立は高校とは違った大変さです。しかしこの大変な日々というのは貪欲に建築を学びたかった自分にはぴったりで恵まれた環境だと思います。さらに本校の建築学科にはその大変さを共に励まし合いながら乗り越える同志を持った仲間がいます。私の周りには素直に建築が好きで建築についてもっと学びたいという人が多く、日々刺激をもらっています。そんな仲間たちと一緒に建築が学べる大学生活はとても充実しています。
 今思い返すと受験生の頃、自分の選択に大きな不安を抱えていました。地元からも遠かったために鹿児島大学の知り合いなどおらず、なかなか入学後の自分のイメージがつきませんでした。しかし入学してみたら自分にぴったりの大学で、自分の選択は間違っていなかったと今は胸を張って言えます。もし私と同じように志高い仲間と共に本気になって建築を学びたいと考えている受験生がいるのであればこの鹿児島大学建築学科をお勧めします。

共通クラスを志望した理由

化学工学プログラム 4年(共通クラスから配属)

山之内 結心(加治木高校 卒業)

 私が共通クラスを志望した理由は、自分の将来の方向性が決まるプログラム選びを、自分で探し集めた情報や高校の先生方から教えていただいた情報だけで決めきれなかったからです。文字で見た情報や聞いた情報ではなく、実際に自分がいろいろなプログラムの授業を受けたのち、将来の方向性を判断したかったというのが大きな理由です。現在私は、前期を終え希望するプログラムに配属されました。前期の間共通クラス生として授業を受けてみて感じた率直な感想は、共通クラスでよかったということです。実際、先進工学科の6つのプログラムの授業・実験だけでなく、先生方から各プログラムのより深い情報を聞いたり、先輩方から自身のプログラムで過ごしてきてどうだったかなど有益な情報を得ることができました。

 私は1年後期から、希望していた化学工学プログラムに配属されました。共通クラスに入る前から、このプログラムに魅力を感じていたのですが、共通クラス生として化学工学プログラムの授業や話を聞いて、これからの社会に必要不可欠な分野であると感じ、様々な分野に関わることのできる化学工学を学びたいと思ったからです。

 私は、Free Spotという主に子供に関するボランティアのサークルに所属していますが、私が参加したあるボランティアは、子供たちだけでなくその親御さんや地域の方々とも触れ合えて、自分にいい刺激になりました。大学は、いろいろなサークルや部活に所属でき、アルバイトも行うことができます。ぜひ多くのことに挑戦して、たくさんの経験を積んでいってほしいです。